3月22日の日経平均は前日比18円高の221,627円でザラバを終えました。
一方で、マーケットクローズ後にドイツのPMI数値が予想を大幅に下回り悪化したことをきっかけに、リスクオフの流れが加速し、日経平均CFDは411円安の21,198円で金曜日のナイトマーケットを終えています。
金曜日の市場では非常に重要なことが起きました。それは米国債3か月物の金利と米国債10年物の金利が逆転したことです。
以下のキャプチャーは逆イールドが発生したときのBloombergの画面です。
上記のキャプチャーをグラフにすると以下の通りになります。
利回りのカーブをみると6ヶ月物から5年物まで利回りが下がっていき、10年債で上昇するものの3ヶ月物以下にとどまっていることがわかります。
3ヶ月物と10年債との間の逆イールドが最後に発生したのは2007年のリーマンショック前が最後です。世界的な経済的危機の前には必ず発生しており、相当強いシグナルであるといえるでしょう。
市場が想定している通りに仮に金利が動くとすると、6ヶ月後以降からFRBは利下げを行い、その利下げは今後5年間続きます。そして、10年後までに利上げが行われるでしょうが、それでも平均利回りは現状の利回りを超えることはできません。
FRBは通常、景気が良ければインフレを抑えるために金利を上げますし、景気が悪ければ金利を下げます。つまり、逆イールドは景気後退の大きなシグナルだということです。
FRBの不自然な声明
FRBは前回のFOMCで、現状の経済指標に自信を持ちつつ、その一方で利上げを中止し、バランスシートの縮小も9月までに中止すると発表しました。経済の状況が良ければ、金融引締め政策を行うべきですし、金融緩和をするのであれば現状の経済は悪いはずです。このような、チグハグな声明に対して、FRBがトランプ大統領についに屈したという声が聞かれました。
しかしながら、こう考えれば、FRBの声明はしっくりします。それは米国の経済は実はとても悪いのではないか?ということです。
なぜなら、ECBが3月7日に慌てて今まで終了するとしていた金融緩和政策をまた始めると言い出しましたが、その後の経済指標が強烈に悪いからです。ECBは、冒頭で紹介したPMIの急激な悪化を知っていた可能性があります。
日経平均暴落ブログ@xOkKBeLANfiCeG0ECBは絶対に今日の数値知ってて緩和措置をとったよね。ということは、FRBも?あまりにも、不自然な声明だったけど、実体経済じつはめちゃくちゃ悪いなら筋は通る。
2019/03/22 18:44:15
ドル円が強烈に下げる展開
景気後退が意識される中、米国の金融緩和でドル円は暴落しています。
これは、前回のエントリーで予想した通りの展開です。
- 世界的な緩和ムードで最後は日経平均は暴落する
迫りくる暴落局面
逆イールドから、景気後退まではタイムラグがあると言われています。しかしながら、本来であればとっくに下落している相場は、トランプ大統領の減税等の政策で無理やりかさ上げされている点を考えれば、案外早く景気後退も、それを先取りする相場の下落も早く始まるかもしれません。
個人は資産防衛を
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